エッチスケッチサンドイッチ

亀の啓示として活動していた頃の絵や漫画、今描くラブラブなやつらのはなし。

プレイその一

「今日はおっぱいデー。」

野球拳がきっかけで
めでたくカップルになった
圭一と美久だったが
またまた彼がおかしなことを言い出して
美久は絶句してしまった。

「そのおっぱいデーっていうのはなに?」

「んふふ。おっぱいだけを可愛がる日さ。」

今日は圭一の部屋でイチャイチャする
予定になっている。
いつもの彼の部屋に入ってすぐに
違和感を覚えた美久だった。

「この、タオルはなに?」

フェイスタオルが何枚も繋げられている。
ベッドの左右の脚にロープの両端が
くくりつけられていて
マットレスの上部のへりを横切るように
ロープが渡されている。
そのロープにタオルを輪にして通し
美久の両手を頭の上で縛る。
手の自由を奪われた美久は
ブラウスのボタンを外されただけで
痛いほどに感じる自分に驚いた。

「んふふ。これでおっぱいだけ、
可愛がってやるよ。気持ちよくしてやる。」

「あん!」

圭一は嬉しそうにブラの上から
美久の胸を回し揉む。

「ん、んんっ…」

美久はきゅんと感じて体を反り返した。

「かわいいぞ。美久。」

圭一はゆっくりと指を動かして
ブラの中に入っていく。
わざと焦らすように、膨らみの縁から
撫で上げた。先っちょをかするように
手を滑らせる。

「あ、あんっ!」

美久はたまらず胸を圭一の方へとつき出す。
早く舐めてほしい。
でも、そんな風に求める自分の体に
美久自身がたまらなく興奮していた。

圭一はまたブラの上からの愛撫に戻る。
美久の胸はブラの上からでも感じたいのか
とても敏感になって、圭一の手を待っている。
気まぐれで乳首を刺激してくれる。
いつもはブラの上からじゃ物足りないのに
すごくキモチイイ。

「あはあん!や、いやん、もっとぅん!」

「困ったやつだな。」

圭一は両手で美久の胸を鷲掴みにして
ぐいぐいと激しく揉み上げる。

「あっあっ!あはあっ!やんっやあんっ!」

段々とブラが美久のおっぱいからずれていく。
下乳がまろやかな曲線で見え隠れすると
たまらなくなったのか、圭一がキスしてきた。

「ああん!圭ちゃん!来てえ!肌に触れて!」

圭一がブラのホックを外して
カップから美久のおっぱいを出す。
乳首がこれ以上ないほどに勃ち上がり
風が吹いても感じてしまいそうだった。

圭一は胸を下から持ち上げるようにして
もてあそんで、山の裾野からチュッチュッと
音を立てながらキスした。
ビクビクと体を弾ませて感じてしまう美久。
まだ、乳首は手付かずなのに
ショーツがトロリとまといつくくらいに
濡れてしまっている。
腰を振ってどうしようもない快感にたえる。

「いいおっぱいだな。あいかわらず。」
圭一はやっと乳首を口に含み、舌を動かして
キュッと吸い上げてくれた。

「ああんっ!んっんんっやあんっ!!」

美久はショーツの下で溢れさせながら
絶頂に達した。ぴくんぴくんと花びらを
痙攣させて、もっと奥の子宮では甘く怠い
感覚が静かに渦巻いていた。
子宮からは何度か激しい波になって
快感が発射されたように感じたが
じんわりとした甘く痺れた感覚が支配する。

「美久。びちょびちょじゃんか。」

圭一はスカートも脱がせないまま
美久のショーツをとって
とろとろの愛液が糸をひく様子を見ていた。

「うふふ。俺のかわいい美久。」

圭一はやはり挿入れる様子はない。
美久のおっぱいを手で寄せて、両の乳首を
くっつけて一緒に口に含んで舐め回した。

「きゃあんっ!」

美久の下のくちからは
涎のあふれる音が響いた。
くぷっ。くちゅっ。ぷちゅっぷちゅっ。

美久は胸から耳から腰から感じている。

圭一は乳首を人差し指と親指で挟み
やさしく引っ張ったり、コロコロ捻ったり
乳輪から広くつまみ上げて揉み上げたりした。
つまみながら乳首の先端をつつくように舐めた。

「もうっ!もういやあ!圭ちゃん!
来てぇ!入って、動かして!
メチャクチャにしてほしいのぅっ!!」

「んふふ。わかったよ。挿入れてやる。」


くちゅっ。くぱっ。っぽ。
圭一はとろとろのやわらかくて熱い
蜜壷にぺニスを納めた。
きつく締め上げ、美久も快感から暴れるくらい
腰を動かして、その動きに感じている。

「すげえ。あ、ああ、美久ぅ!」
圭一は美久の中ですこし動いただけで
絡め取られるようにあっけなくイッた。
昇天した、そんな感じだ。

美久も激しくイキ続けている。
圭一が抜こうとするも締め付ける快感に
勃起はさほど収まらない。
その逞しい圭一のぺニスの硬さが
美久に快感を与え続けるのだ。

しばらく、二人は妖しく絶頂を味わい続けた。

本能とラブラブのおもむくままに。2

「お前、バカじゃねえの。」
美久はある程度覚悟はしていたものの
なぜ聡がそこまでいうのか
今一つわからなかった。

「そうよ、あたしはあなたに指一本
触れてもらえないバカな女なんだから
別れられてせいせいするじゃない?」

「お前は、浮気をしたんだぞ?」

聡は、別れる気がないらしかった。









「やめてよ!今日はそんなことしに
来たんじゃないわ!別れ話よ!」

美久はラブホテルに引っ張り込もうとする
聡の手に必死に抗った。

「そのクラスメートとかいう汚ならしい雄犬
とは寝たのかよ!」

美久は頭に血が昇った。
私のことは何て言ったって構わないけど。
圭一のことをけなすのは許せなかった。

「彼はあたしをやさしく抱いてくれたわ。
あなたが何一つしてくれなかったことを
彼はしてくれたし、囁いてくれたの!!」

聡はみるみる鬼の形相になった。
今までの美久を見下して侮辱している
表情とは違う。怒りや醜い嫉妬のようなものが
どうしようもなく噴き出している。
美久は、聡の笑った顔も思い出せないが
こんな表情も初めて見た。

「そいつ、呼べよ。お前がどんな女だか
教えてやる。そうすりゃ尻尾巻いて逃げ出すさ。」
「なにする気?」
「いつものお前をさ。見せてやるんだよ。」
「や、やめて!」
「淫乱極まりない玩具で際限なく
イキまくるお前を見せてやったらいいんだ。」
「いやあ!」

美久は聡の手をどうにか振りほどいて
逃げ出した。
ひどい。
聡は自分を玩具にしていたいがために
愛してもいないのに
縛りつけて離そうとしない。






「美久?」
森本圭一はもう、美久の彼氏だった。
学校では奔放に自分に迫ってくる。
我慢できない、と美久の胸を後ろから前から
さわり放題だった。
美久がさすがに恥ずかしいと圭一を叱ると
にやりとワルい笑いをみせる。
耳元で、後でな。と。すこし低い声で。

学校ではさまざまな物陰を研究していて
嬉しそうに報告してくれる。
連れていってくれる。
もちろん、抱いてくれる。

「美久。なんか元気ない。」

美久は、聡のことは絶対に秘密にしようと
決めていた。だけど、一人で抱えているのも
もう限界だった。
圭一はやさしい。
でも、自分がまだ、元カレと別れられていない
なんて知ったら。きっと怒る。
やさしくしてくれない圭一を想像すると
胸が張り裂けそうだった。

「なんでも、ないよ。」

「なんでもなくねえな。」

「放っといて!」

「放っとけねえ。」

「いや!きっとあなたは怒るわ!あたしを
捨てるに決まってる!」

「バカだろう?お前は!」





『バカじゃねえの?』
同じような台詞で美久は虐げられ続けてきた。

でも、冷たくない。痛くなかった。



「バカだよ、美久は!お前を苦しめてんの
何なんだ?そんなものからお前を護ってやる
のが彼氏なんじゃねぇのか?俺はお前の
彼氏として、認められてねえのかよ?」

「圭、ちゃん。」















圭一は美久から話を聞いて
どうしたものかと少し首を捻ったものの
「俺が会うよ」
と、事も無げに請け合った。
「美久はこなくて大丈夫。」
「そんなわけにはいかないわ!」
「だって。そいつは美久が自分のことで
苦しんだり辛そうにしてるの見てさ
ちんちんおっ勃ててコーフンしちゃうんだ。
お前がいたら逆効果だよ。」
美久には今一つピンと来ない話だった。
「そいつは自分に自信もないくせに
お前を支配したいんだよ。」









駅前のカフェでなんとか会う約束をした。
はじめ、聡は圭一と二人きりでは
会わないとごねた。
美久は用事があって遅れるかもしれないけど
絶対に行くから、先に男二人で話をしていて
欲しいと何とかその場を取り繕ったのだ。

聡には目印になるように
解析学のテキストを持ってもらうように伝えた。
彼は有名大学の理学部に籍を置く秀才だ。
そんなプライドをくすぐると機嫌がいい。
そんなプライドをくすぐられて上がった
ご機嫌は、ますます美久を蔑むのだが。
美久は頭は悪くない。
彼と同じ大学に行こうと思えば行ける学力は
あるのだが、そんなことをいって張り合っても
良いことはひとつもない。美久は賢い女だ。

かくして、二人の男が会うべくして会った。

「美久と別れてくれ。」
圭一は怯むでもなく卑屈になるでもなく
聡を真っ直ぐに見て言った。

「君はあれがどんな女だかわかってないよ。」
聡は圭一を見下す目をして平静を装う。
この男がこうしていないとろくに他人との
コミュニケーションも取れないのだと
圭一にはわかった。

「うふふ。とんでもなく可愛くてセクシーで
おねだりの回数は多いけど満足させてるぜ。」
圭一はわざと体の相性のよさを強調した。

「黙れ。」
聡のこめかみがひくひくと痙攣した。

「じゃあ、どんな女だったんだ?美久は。
あんたの前では、さ。」

「あの女は淫乱だ。求めてくるのは体の快感
ばかりで知性の欠片もない。」

「あいつ、学年でいつも10位以内の秀才だぜ?」

「ろくに料理も出来ない」

「あ、俺料理得意!」

「あいつの性欲は底無し沼だ!そんな淫乱女を」

「満足させるのが男の醍醐味じゃねえの?」

聡はテーブルを叩いて立ち上がった。

「ノー天気な男だな!確かにあの頭悪い女と
お似合いだ。ふん。」

「いや、だから美久は賢い女だってば。」

聡は必死で頭を巡らせているようだ。
どうすれば美久が愚かしい淫乱女として
自分の下にひれ伏すのか。

「あんた、美久が好きなんだろ。」

圭一は気の毒そうな顔までしている。
聡は切れ長の、普段半分しか開かない
目を全開に見開いて圭一を見た。

「あの淫乱女が、俺にすりよってくるから」

「もう、すりよってねえじゃん。」

「誰のせいだ!!」

「別れろよ。気持ちよく。」

「いやだ!!」

「なんでだよ。好きじゃねえんだろ?」

「そういう問題じゃない!」

「好きなんだよ。あんたはあいつを満足させる
自信がない。だから自分で抱かねえんだろ。」

「うるさい!!」




聡はとんでもなく早漏だった。
セックスに積極的で体での触れ合いが大好きな
素直に求めてくる美久が聡には怖かった。
この早漏さえなかったら。
美久を抱いて滅茶苦茶にして降参させてやる。
でも、自分には無理だ。
美久への愛情は初めから多少歪んでいたのだが
益々いびつになっていったのだ。


「あいつに素直に話してたら、もう少し
何とかなってたかもしんねえのに。あいつは
やさしくて賢い可愛い女だ。それなりの
セックスであんたに尽くしてくれただろうな。」
圭一は美久を思い出して、あの体の柔らかさや
程よく跳ねっ返りなどうしようもなく女で
もうちょっぴりママな物言いを反芻して
にやにやした。




「まっぴらだ。」
たまに許したフェラチオ
そんなことも薄々感じていた。
だが聡のプライドが許さなかったのだ。

「美久は、俺がもらうよ。」






男ふたりでカフェのテーブルに差し向かい。
聡はだんまりを決め込んだが
多分もう美久を苦しめたりしないだろうと
圭一は思った。
事も無げに聡と相対しているような圭一だったが
それなりに緊張もしていたのだろう。
美久が聡に目印代わりに持たせた
解析学のテキストを見て、やっと少し
緊張がとけた。

「そのテキスト、見せてもらっていいか?」

聡は鼻で笑う。

「絵本じゃねえぞ」

圭一はテキストを機嫌よく開くと
楽しそうに読み始めた。

「うわあ!おんもしれえ!これ、図書館に
あるかなあ。」

「何いってんだ?お前。」














聡はもう、やってられないと思った。
なんなんだ、あの野郎。
自分も今年取った講義で上級過ぎたと
もて余していた授業のテキストだった。
いかにも頭が悪そうなスケベ男が
なぜ、演習問題をすらすらさも楽しげに
解いたのだろうか。
なんだこいつ。

こんなやつとはかかわり合いになりたくない。

聡は頭でシャッターを閉めてしまった。









あれから美久には
聡からもう関係は解消する旨の文書が
メールで送られてきた。
もちろん、圭一が指示したことだ。

あれから聡からの連絡は途絶えた。







「圭ちゃん。聡には何て言ってくれたの?
あんなにすんなり別れてくれるとは
思わなかったもの!」

「いや。特にはなんにも。」

「乱暴なことされなかった?」

「ぜんぜん。」

美久は首をかしげるばかりだった。

本能とラブラブのおもむくままに。

美久が高校に上がったばかりのころ。
聡と知り合った。
聡は大学2年。
もうすぐ20歳という年齢で、
15歳の美久から見れば
すっかり大人の男だった。
逆に美久の高校1年とは思えない
見事な胸とむっちりとした太ももに
目を奪われ過ぎることもなく
街をエスコートしてくれる聡は
美久にすべてを委ね可愛がってほしいと
思わせるに十分な大人の魅力をもっていた。

三回目のデートでキスをした。

だが、そのキスが
二人の最後のキスとなった。





「ほら。股開けよ。」

ベッドの上。
もう美久の左右の乳首はクリップで挟まれ
コードで繋がったコントローラーのスイッチは
強にロックされていた。
もう痛いほどに乳首を責められているのに
三点責めのバイブを振りかざして
美久の股を開かせようとしている聡の
表情は冷たいものだ。

「もう、いい加減にしてよ。」

あたしたちって、つき合ってるんじゃないの?

美久はあの、最初のキスを思い出していた。
触れてくるだけだった聡のキスを
自分が子供扱いされたからだと思った美久は
自分から彼の唇を吸い、舌を絡め、必死に
抱いてほしいとアピールした。
あれがいけなかったの?

「どうして?あなたが来てくれないの?」

「お前が淫乱だからだよ。」

聡は何か心の傷でもあるのか
そういう性癖なのか
美久の体を自ら犯そうとはしない。
玩具で感じさせ、何度でもイカせる。
乱れた美久を見て蔑むように笑う。

「いくら好きな女でも、こんなに淫乱で
あへあへ感じて性欲底無し沼みたいな女は
ヘドが出るんだよ。幻滅だ。汚いよ。」

美久はいつも思う。

この人はなんのつもりで
自分と一緒にいるのだろう。
冷静になれば聡こそが異常性癖者なんだが
この頃の美久にはわからなかったのだ。

あんな背伸びしたキスをした自分が悪かった。
だからこんな誤解されて。

今まで、強でずっと責められていた乳首が
急にスイッチを弱にされて、美久は油断した。

「んあっ!あはあんっ!!んあん、んあん!」

今日はイクまいと思っていたのに。
また、乳首でイカされてしまった。
聡は無理矢理美久の股を広げて
トロトロの小陰唇をくっぷりと捲った。

「たく。乳首だけでこんなにしやがって!」

聡はつまらなそうに荒っぽく指を入れた。
くちゅぷくぽっとわざと音をたてる。

「あっ!あんっ!いやあ!」

正直、軽く潮を吹くくらいにイッてしまった
ところに男の固くて太い指が入ってきたのだ
美久はつい無防備に感じてしまった。
聡の指は意地悪く、美久のGスポット
しごきあげた。

「指でイカしてやるなんてもったいねえか」

美久が聡の指を受け入れて
腰を回している間に指を抜かれ
あっという間にバイブと替えられてしまう。

美久にはわかっていた。
このバイブは気持ちよくて、拒む理由は
一つもない。

「いやあ!だめっ挿入ちゃ、奥までいやあ!」

本当はいやじゃない。
気持ちいい。もっとイく。腰ぜんぶが熱い。
乳首もバイブが責め立ててる。

ああん!感じちゃう!どうしようもないの!
気持ちいい!もっと!もっとぅ!!














聡は玩具でイキつかれた美久の目の前で
詰まらなそうに、自らのいきり立つぺニスを
つかんで、何度かしごいた。
いつもなのだが、三回か四回こすると
びしゅっと精液を発射する。
美久はイキつかれた後でも
その姿を見せつけられて
イキそうに感じる。

「おねがい。食べさせて。」

美久は必死に頼む。

「わかったよ。今日は、特別だ。」

だいたい、月に一度か二度特別だと
しゃぶらせてくれる。

美久が上手くフェラをすると
聡はイッたばかりだというのに
うっと唸りながら美久の口のなかで
ビックビクと射精した。

「いままで何本のちんぽをくわえてきたんだ。
この売女!」














美久はなぜ、聡と関係を続けているのか
自分でもわからなかった。

「あたしを、きらい?」

「バカな女だな。そんなこともわからない。」

「どっちなの?」

「俺はお前の性欲を満たしてやってるじゃないか
なにか不満なのかよ?」

肝心なことをはぐらかす聡。

いつしか美久も訊くのをやめた。













「なあ、田村!野球拳しようぜっ!!」

2年生になり、同じクラスになった
森本圭一。気づくと仏頂面で自分を見ている。
くりっとしたどんぐり目で
ムスッとした顔をむけているので、
一度真っ直ぐに見つめ返してみた。
すると、イタズラっぽい顔でにぱっと笑った。
そんな具合でたまに見つめあうことが
あったのだが、それがなにかと言われると

わからない。

そんな森本が廊下でどんどん距離を詰めてきた。
あれよあれよと壁に追い詰められ
いわゆる壁ドンをかまされながら
キスする寸前まで近づいてきて
森本が言った。





野球、拳?


「放課後!行こうぜ!!」

どこに?

「え?ラブホにきまってんじゃん!」

え?どうして?

「じゃあ、お前、校庭でやりたいか?
教室の方がいい?」

っていうか、なんで野球拳なの?




「今日、俺の星占い!最強の運気なんだよ!」

















なんとなく訳のわからない勢いに飲まれて
学校帰りに一緒にラブホに行く。

なんか変なの。

美久は一向に抱いてくれない
玩具で責めるだけの彼と

ラブホで野球拳をやろうなどと
曇りのないドングリ目で言うクラスメートと

どっちもどっちねと思う。






「アウト!セーフ!ヨヨイノヨイ!!」
「きゃー!」

森本は勝ちに勝って
美久をどんどん脱がせていく。

髪を留めているリボン、制服のスカーフ、
靴下まで無理矢理カウントして粘ったのだが
とうとうスカートを脱がされた。
パンツが見えないように必死で
ブラウスで隠す。
次に負ければブラとパンツだけに
なってしまう。







グーで負けた美久はブラウスを
脱がざるを得なくなる。


もう、いいじゃない。
セックスしたいならしたいって
言えばいいのに。
でも、もしかして森本も
あたしの体を見るだけ見て
鼻で笑うの?
それだけ?なのかなあ。


美久はあらためて森本を見た。

鼻息が荒い。

目が爛々と輝く。

本当に小さい声だが
うひ、うひ、と漏れてくる。

本当に、嬉しそうなのだ。





「ボタン外すの、手伝ってくれない?」

美久は言ってからまずい!と思う。
また、自分から誘う感じになる。
男ってそういうの嫌いなんじゃない?

森本はにっこりすると
美久のブラウスのボタンに手をかける。

「ぬあ。吸い込まれちまう。」

胸元を開きながら、谷間に鼻っ面をつっこむ。

「もう!だめよぅ!」

ボタンをすべて外し、美久の丸い肩を
滑らせてブラウスを脱がせた。

「きれいだ。美久。」

「ほんとに?」

「めまいがするくらい。」

森本はブラのストラップに指をはさんだ。

「野球拳じゃ、ないの?」

美久は甘い声で楽しそうに突っ込んだ。

「う、歌えない。勃起しすぎて痛いから。」

「バカね。」









森本の手は少しずつブラのカップの中に
差し入れられる。

やさしい。

大事に触れてくれているのがわかった。

「美久。キスしていい?」

「いいよ。」


森本は男らしい薄目の唇を美久の厚い唇に
滑らせて、舌でぺろりと舐めあげると
ゆっくりと吸い付いて中まで舌で侵入した。
美久は夢中で舌を絡めた。

「可愛いくち。たべちゃいたい。」
「あん。もう、食べてるでしょ。」
「下のくちもきっと可愛い。」
「エッチね。」
「俺のカチカチのぶっとい肉棒で
さんざん突きまくってやるぜ。」

美久はこんなセックスは久しぶりで
とても嬉しかった。
嘘でもいいから、自分を好きでいてほしい。
自分の体を求めて、可愛がってほしい。
嘘でも、今だけでもいいの。


「くふっ。お、おまえ、スゲエ!」
「も、森本だって。んあああっ!ああんっ!」
「そ、そろそろ、イクぜ!」
「あんっ一緒にっイクぅんっ今よぅ!!」
「ぐふーーーーっ!!」

美久は自分の性器をかき回して突きあげる
生のぺニスにうっとりした。
玩具では感じられない、生の男の温もり
お互いに感じあう幸せ感は
たまらなかったのだ。
淫乱と言われ続けて傷ついた美久には
森本の愛撫と正直に口から出る褒め言葉が
温かく何より感じさせてくれた。









「俺たち、もう、こんな仲ってことで?」
ラブホから出るとき。
森本はやさしく美久を抱き締めてキスした。
「ひとつ、きいてもいい?」
美久は自分から唇を離して訊ねる。
「こんな仲って言うのは?体、だけ?」
体だけでも、こんなにやさしく抱いてくれる
ならばいいわと美久は思っていた。
だけど、そうだよ?それ以外になにが?なんて
返されたらそれはちょっぴり悲しいなと
訊いておきながら訊かなきゃよかったと
すこし怯んで森本の顔から目をそらした。
「大好きだ。ごめん。体から丸め込もう
なんて思ってたんだ。」
「丸め込もう?」
「込まれてくれる?」
「ん。ま、いいや。」
「えへ。好きだよ。同じクラスになって
初めてお前を見たとき。どうしていいか
わかんねえくらい、このへんぎゅーっとして」
森本は胸元でシャツをくしゃくしゃに
かきむしった。
「そのわりにはあたしを見てブスッとした
気に入らなそうな顔していたわ?」
「どうしてそんなに可愛いんだよっ!って
なんかイライラした。俺の気持ちなんか
わかってないだろっ!って。」
「わかるわけないじゃない!」
「だけど、たまに。俺を見てくれたろ?
すっげーうれしかった。」
美久は、自分がすごく甘酸っぱい経験を
しているようでくすぐったかった。










美久は聡と別れる決心をした。

美久と玩具2016


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まだ圭一とつき合う前のイメージ。
オモチャは入れてくれるけど
自分からは滅多に来てくれない
どSなセックスフレンドに
ムチャクチャ遊ばれてたりして。
圭一とセックスするようになって
やっと別れられた感じで。

亀の啓示初同人誌(1998年秋)※R18

あいはらりょうが同人活動
始めて以来初のエロ本
走島笑(そうしましょう)名義で発行した
「本能とラブラブのおもむくままに」
原稿が出てきたので
pixivにアップしました。
http://touch.pixiv.net/member.php?id=17085041
1998年発行。
それから11年ほど発行しました。
他にもいくつかのタイトルで
本を作りましたが
今はあいはらりょう名義で
本来のジャンルである
修正なしラブコメのイラストや
漫画なんかをブログで発信してます。

はてなブログ「鶴屋開店休業開店ベッド」では
R18もの小説を書いてます。
http://tsuruya.hatenadiary.jp/




さて。この
本能とラブラブのおもむくままに
を描いた時代に
中古車販売のガリバー
ラジオ版CMをご存じの方は
いらっしゃいますかしら。

もう、スッゴいスケベなんがあったんですよ。

それを描きましたね。
ニヤニヤしながら。

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エロは心の潤滑油。
あいはらりょうでございました。